マイクロエースから2種類の東武8000系が発売されます。
A0106 東武8000系・新製冷房車・新塗装 6両セット
A1863 東武8000系・原型窓更新車・新塗装 6両セット
まず、簡単に実車の東武8000系を説明します。
東武8000系は1963年~1983年の20年間にわたり、712両が製造されました。
もちろん、712両という両数も私鉄最多、2,4,6,8両固定編成が20年間にわたり製造されました。
1986年になると、初期車を中心に車体更新が行われました。
(※イベント参加時に撮影。通常はこの場所での撮影不可)
当初の数編成は前面などを変えず、車体自体の更新のほか、側面に方向幕設置などの工事がなされました。
これが「原型窓更新」「初期更新」と呼ばれ、今では8111Fがツートンカラーに塗り替えられ臨電に活躍しているのは周知のとおりです。
翌年?くらいからの更新は、前面もブラックフェイスとなりました。
以降、更新車というとこのブラックフェイスの前面が目印となり、8000系はこのタイプで更新されていくことになります。8000系更新車というと、この前面を連想する方も多いでしょう。
マイクロエースでは、これまでに原型の6両固定やブラックフェイスの更新車を製品化してきました。
私が手持ちなのは原型未更新の6両固定編成が1本です。
しかし、今回は新たなバージョンが製品化されます。以下、実車の写真を交えながら見ていきたいと思います。
●A0106 東武8000系・新製冷房車・新塗装 6両セット
こちらは未更新車の4連(81108F)+2連(8571F)の6両セット。南海6100系や近鉄8000系では2両固定に動力があることで併結運転がしにくかったですが、今回は4両固定のみに動力が搭載されます。
私が再現したい1990年頃は両編成ともに春日部研修区に所属。
実車と同じ編成の写真はありませんでしたが、近い車番の編成の画像を載せます。
こちらは1990年冬、5700系と並ぶ81110Fです。8101から製造された8000系ですが、あまりにも製造されたために100番以降の番号もそのまま付番されました。製品の81108Fでいうと、クハ8100形の108番目ということになります。
こちらは2両固定の8000系。
番号が見えにくいのですが、たぶん8569Fではないかと思います。ちなみに8000系は2両固定だけで80編成あります。今回は2両固定に動力は入っていないので、2連を楽しむにはGM製ということになるでしょう。
2両固定は大師線、亀戸線での支線運用もありましたが、大半は増結用で4+2、あるいは2+2+2の編成で浅草口で活躍しました。
ちなみに夏場には4+2連で臨時快速で東武日光にも来たりしていました。
画像は8570F。製品と1番違いの編成です。4+2の場合、2両固定は必ず下り方向に連結されました。
また、伊勢崎線系統はラッシュ時のみ8両や10両編成が組成されました。
浅草が6両(8両)しか入らないので、10両編成は曳舟(業平橋)で折り返していました。本線系統は今回の製品のように6両が基本でしたので、ラッシュ時にしか見かけない10両編成は非常に長く見えたものでした。
●A1863 東武8000系・原型窓更新車・新塗装 6両セット
こちらは初期に更新された前面は原型窓の更新車のセット。こちらは6両貫通編成となります。
モデルとなった8111Fは他の4両固定と組成し10両編成で東上線で活躍。(10両編成はGM塗装済みキットで製作可能。)
東上線は8、10両編成が基本でしたので、とにかく長い編成というイメージがあります。
そのため、6両単独のイメージがありませんが、90年頃の鉄道雑誌(鉄道ダイヤ情報?)で秩父鉄道が特集された記事で、三峰口でパレオエクスプレスや西武4000系と共に8111Fが停車している写真があったように記憶しているのですが、6連で秩父鉄道に乗り入れていた時期もありましたので、模型で再現する楽しさもあるかと思います。
今回、私は4+2の方のセットを予約しました。これらの棚に新たなコレクションが加わることになります。
新しいバリエーションの東武8000系、今から楽しみです!