Nゲージの489系「能登」はトミックスとKATOの2社から発売されています。
そこで、2社の製品を簡単に比較してみました。
まずは編成から比較します。
手持ちのKATO「能登」、トミックス「さよなら能登」、KATO「白山」の編成を一覧にすると、以下の通りです。
KATO トミックス KATO
「能登」 「能登」 「白山」
1号車 クハ489 ー501 ー503 ー501
2号車 モハ488 4 207 207
3号車 モハ489 4 22 22
4号車 サロ489 23 27 23
5号車 モハ488 204 206 203
6号車 モハ489 19 21 18
7号車 モハ488 6 2 2
8号車 モハ489 6 2 2
9号車 クハ489 1 3 1
共通している車両はナンバーを赤にしてみました。モデルにした編成が時期的にも違うと思いますが、意外にも共通している車両がありますね。KATO「白山」は5,6号車以外は「能登」と共通する車両ばかりです。
以下、画像を載せます。(こちらも左からKATO「能登」、トミックス「さよなら能登」、KATO「白山」の順です。)
1号車 クハ489-501、503、501
いずれも500番台の先頭車ですが、KATO「能登」と「白山」が同じクハ489-501を製品化しています。
2号車 モハ488-4、207、207
3号車 モハ489-4、 22、 22
こちらは「さよなら能登」とKATO製「白山」が共通。
4号車 サロ489-23、27、23
KATO製「能登」と「白山」が共通。
5号車(M)モハ488-204、206、203
6号車(ラウンジカー) モハ489-19、21、18
5号車には各編成ともに動力車が組み込まれています。また、6号はラウンジカーです。
7号車 モハ488-6、2、2
8号車 モハ489-6、2、2
こちらは「さよなら能登」とKATO製「白山」が共通。屋根上機器やクーラーに特徴がありますね。
9号車 クハ489-1、3、1
こちらはKATO製「能登」と「白山」が共通。
以上を整理すると、KATO製「能登」と「白山」、トミックス製「能登」とKATO製「白山」に共通する車両があることが分かります。一方、両社の「能登」は完全に車両が作り分けられており、やはり違う編成を再現していることになりますね。
次に、他の部分を簡単に見ていきます。
ライト類。
左がKATO製、右がトミックス製です。ヘッドライトの明るさはトミックスの方が強く光ります。電球色に光るところもポイントが高いです。しかしながら、ヘッドマークの明るさはKATO製の方が強くクッキリと光ります。
次に、連結間隔です。
トミックス製の方が間隔が狭いです。
※追記:考えてみたら、「さよなら能登」はもともとアーノルドカプラーのはずですよね。中古美品を購入でしたので、交換されていたかもしれません。GREEN CAR様、ご教示ありがとうございます。
ちなみに9両編成での差はこのような感じです。
次は表記類や塗装。
号車札類はKATOが印刷済。トミックスにはありません。国鉄特急色は各自の子のみによるところでしょうか。
屋根上機器類。
トミックスは色分けがされており、KATO製はグレーの単色に塗られています。たただし、実際の「能登」の屋根はさほど色分けが目立っていた記憶がありません。模型的な美しさはトミックスが上ですが、実際の能登に近かったのはKATOではないかと個人的には感じます。
以上、簡単ですが2社の「能登」について、KATO製「白山」を交えながら比較しました。