以前の記事で試作した「田んぼ」ですが、制作方法が固まりましたので紹介します。
稲がある程度まで成長した状態の田んぼですが、市販品がないため、いろいろと方法を探っていました。人工芝を加工する案もあったのですが、我が家では目の錯覚を利用し、芝マットをベースに貼り付けるという方法で製作していきます。
まず、材料を紹介します。
こちらは東急ハンズで購入した3mmのバルプ板。200円程度です。
そして同じく東急ハンズで購入した光栄堂の芝マット(春)。400円程度です。
このマットは確かタムタムでも売っていたと思います。
芝マットですが、芝部分が剥がれることは剥がれますが、他社製品に比してカスが出にくいように感じましたので採用しました。
まず、田んぼの大きさに合わせてパルプ板をカットします。
切り出しは、ハサミや工作用の小さいノコギリ、カッターなどを利用しました。
次に、カットしたパルプ板を型として芝マットを切り出します。
そして木工用ボンドで貼り付け。
また、設置箇所にはあぜ道を予め再現しておきます。
あぜ道は特に高低差を付けず、百均の方眼紙にアクリル塗料を塗ったものです。
この「あぜ道」の存在が、実は一番重要となります。あぜ道はレイアウトボードに対して高低差のない単なる紙ですが、稲のマットを置くと稲があぜ道より下から生えているように見せることができ、実際は3mmしかない稲がもっと育っているように見えます。
そしてマットを貼り付けた板を置き、大きさを確認します。
この画像のように、いくつかを並べることで成長した稲の中を走る線路のように見せることができます。この芝マット単体だけですとリアリティに欠けますが、いくつか連なることで田園風景の中を走る線路の光景に見えますので、適度な大きさに区切っておくことが大切です。
そして、側面をアクリル塗料のツヤ消しグリーンで塗装。
あえて濃い目のグリーンを塗ることで、田んぼ側面の陰を作り、クッキリとした立体感が出ます。
また、線路わきの柵も下側をカットして設置をしておきます。
そうすることで、レイアウトボードはあぜ道の高さなのですが、それより下の田んぼから生えている背の高い稲に見せることができます。
また、現時点ではこの稲の板はレイアウトベースに固着しておりません。カスが出る可能性が高いので、取り外し可能にし、レイアウトボードを出す時に載せる形態にしたいと考えています。
参考までに。芝マットの色味を確認した時の画像も載せておきます。
手前と奥で色味の違いが分かりますでしょうか。光栄堂からは春や夏など、季節別にいくつかの色の芝マットが発売されています。今回、我が家は「春」を使いましたが、色の濃さなどは各自の好みによるとよいでしょう。
最後に。
今回の方法ですが、我が家のレイアウトでは地形に高低差が付けられないために取った手法です。田んぼ→あぜ道→線路の築堤という高低差を付けるのではなく、あぜ道をレイアウトベースの下限とし、芝マットを貼り付けた板を置くことであぜ道より下から稲が生えているように目の錯覚を狙いました。
また、線路わきの柵も下部をカットしたことで稲が低いところから生えているように見せることができましたし、いくつか連ねることで視覚的にも広がりある光景を作ることができました。
板側面の緑の色味など、まだまだ修正点がありますので、引き続き作業を進めていきます。