GM東武6050系のチップ抵抗交換を行い、ライト類の光力を上げました。
GM製品の中ではかなり明るく輝く製品で、元のままでも良いかとも思ったのですが、チップ抵抗を取り替えたら更に明るくなるのではと思い、先頭に立つことの多いWパンタ車で試験的に作業した次第です。
では、交換手順です。
(※以下は自己責任でお願いします。)
まず、ライトケースを車体から取り出します。これには少々コツが要りまして…。
マイナスドライバーをライトケースと車体の間に差し込み…。
次にライトケース前部と車体の間も少しだけ隙間を開けます。
そしてライトケース上部からドライバーで真下に引き出すと、ポロっと外せます。
そして、このライトケースから基板を取り出すのですが、ケース下部の遮光用シールはケースから完全にはがれないようにしておくのがコツです。(後述しますが、私はこれを完全に剥がしてしまい、その後に貼り直す作業に手間がかかりました。)
取り出した基板です。
右下のチップ抵抗は高い数値のものが使用されていますので、これを560Ωのチップ抵抗に交換します。
まず、チップ抵抗を取り外します。
ハンダゴテの二刀流、いつかマスターしたいです。
私はニッパーで元のチップ抵抗上部から切っていき、チップ抵抗が薄くなったらハンダゴテでなぞりながら外しました。この時、ハンダ吸い取り線を使っても良いのですが、今回は元のハンダを残しておくことにしました。
そしてチップ抵抗をピンセットで乗せ、元のハンダ部分にハンダゴテを当てて560Ωのチップ抵抗取り付けます。
今回は抵抗ですので、+-の方向を気にする必要はありませんので、基板を取り出してから抵抗を取り付けるまでは数分間の作業時間で出来ます。
そして通電テスト。
画像上がヘッドライト、画像下がテールライトです。無事に交換できました。
そして基板をライトケースに収めます。
ただし、先ほど私は遮光用シールを剥がしてしまいましたので、貼り直します。
遮光用シールはT字になっていたのですが、下に出る部分はライトケースと導光材の中に入れ込む必要があります。
遮光用ステッカーですが、これがないとテールライト点灯時でもヘッドライトや上部標識灯までが赤く点灯してしまいます。また、ケース下部のシールもきちんと貼り直さないと車体から赤い光が透けることにもなります。ですので、ライトケースから基板を取り出す最初の段階で、遮光用ステッカーは一部のみ剥がすこと、もし全て剥がしてしまったらきちんと貼り直すことが重要です。
ライトケースを車体に収める時にも少々のコツが…。
ライトケースを車体前部に合わせ、側面ガラスパーツを抑え込むように垂直に入れると何かのタイミングでスッと入ります。ライトケースの取り外し、取り付けは焦らずに何度もゆっくりやるのがコツかもしれません。
そして点灯。
ヘッドライト、テールライト共に左が交換前、右が交換後になります。
パワーユニットのメモリは同じですので、チップ抵抗交換後の光の強さが増しているのが分かるかと思います。
チップ抵抗交換後の姿、いかがでしょうか。
ヘッドライトと標識灯が明るく輝くWパンタ先頭車、凄く満足です。
課題としては、やはりテールライト点灯時に少しだけ赤い光が車体に透ける現象がありまして、遮光シールの貼り方の問題なのかそれとも光力が上がったので透けてしまうのか、今後の検討材料です。(夜間走行を想定していないので、目立たないかなあとも思っていますが、注意点として挙げておきました。この辺りも自己責任でお願いします。)
今回はWパンタの先頭車のみ加工しましたので、あとは上記の検討材料も確認しながら残る先頭車も加工したいと思います。
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